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足首ひねった!それ、レントゲン必要?知らないと損する“オタワアンクルルール”とは
「足をひねったけど…これって病院行くべき?」そんな時に知っておきたい!
日常生活やスポーツ中に「足首をグキッ!」とひねった経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
そんなときに悩むのが、「これって骨が折れてるの?」「病院に行くべき?」「レントゲン撮ったほうがいい?」という判断です。
実は、こういった場面で役立つ医療のルールがあるのをご存じですか?
それが今回ご紹介する **「オタワ・アンクル・ルール」**です。カナダのオタワという地域で考案されたこのルール、世界中の救急現場で使われている信頼ある判断基準なんです。
オタワアンクルルールってなに?
簡単に言うと、「足首や足のケガで、骨折している可能性があるかどうかを判断するチェックリスト」です。
このルールを使えば、レントゲンが必要かどうかを約95%の確率で判断できると言われています。
以下のようなポイントに当てはまるかどうかで判断します。
【足首のケガでレントゲンを撮るか判断するポイント】
-
くるぶしの骨(内側・外側)を押して強く痛むか?
-
ケガをした直後、体重をかけて4歩以上歩けないか?
-
足の甲の外側やかかとの近くを押して痛むか?
これらのチェックポイントに一つでも当てはまれば、骨折の可能性があるため、レントゲンを撮ることが推奨されます。逆に、これらに当てはまらなければ、レントゲンを撮らなくてもよいとされているのです。
どうしてこのルールができたの?
かつて、足首をケガした人が病院に来ると、ほとんどのケースでレントゲンが撮られていました。でも実際には、多くの人が捻挫や打撲で、骨折ではなかったのです。
レントゲンを毎回撮っていたら、患者さんの時間も医療費も無駄になってしまいますよね。
そこで、「本当にレントゲンが必要な人だけを見極める方法はないか?」ということで、オタワで開発されたのがこのルールです。今では救急医療や整形外科の現場では常識になっています。
一般の方が知っておくメリット
「そんなの医者が判断することでしょ?」と思うかもしれませんが、患者さん側も知っておくことで、無駄な心配を減らすことができます。
例えば、お子さんが足首を痛がっていても、
・自力で少し歩ける
・くるぶしの周りを押してもそこまで痛がらない
そんな場合には、慌ててレントゲンを撮りに行かなくてもよいケースもあります(もちろん自己判断に不安があるときは受診しましょう)。
当院では、患者さんの足首の状態を丁寧に確認し、オタワアンクルルールに基づいて必要な対応を判断しています。
骨折の疑いが強い場合は、提携先の医療機関でレントゲン検査をお願いし、適切な治療につなげています。
「これは捻挫かな?それとも骨が折れてる?」と迷ったときには、ぜひお気軽にご相談ください。
無理に動かしてしまうと症状が悪化することもあるので、早めの判断が大切です。
最後に
オタワアンクルルールは医療者向けのルールではありますが、患者さん側も少し知っておくことで、冷静に対処できる場面が増えるはずです。
足首のケガは誰にでも起こりうるもの。
「知っていてよかった!」と思える日が、もしかすると来るかもしれません。
いざというときのために、ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。
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